はり灸 峰鍼堂 松本治療院

2025年11月のご挨拶

 晩秋から初冬干支季節が移り替わり、今年も後40日余りとなり短い秋を終えようとしています。
 今頃の聖典を「小春日和」とも言い、昔であれば縁側で、日向ぼっこをしていた昭和の時代が懐かしく思い出されます。
 このところ天気も安定化してまいりました。
 本格的な木枯らしが関東地方にも冬来たりと思わせる日々ですが、紅葉前線も東京にも下り、銀杏やモミジの紅葉も始まり、気ぜわしい日々でもあります。
 さて、気象庁の予報では、秋は短いと予想されており、やがて時雨模様の初冬の冷たい風の日々が訪れるようです。
 日本の秋はどこにいったのでしょうか。
 区内に居住する皆様方に、本院をご愛顧いただき、お陰様で今年も毎日多忙の日々を過ごしています。
 11月に入り、中年の女性患者さんの中に、気ずまりや精神不安定で毎日鬱陶しい日々を過ごしている話は先月号でも触れましたが、今月に入りましても、不眠を訴える患者さんが来院されるようになりました。
 これらの患者さんは、鍼灸マッサージを施術することにより、かなりの確率で安眠に繋げることができます。
 本院に是非ご相談ください。
 03−3678−4726番にお問い合わせください。
 適切なアドバイスができます。
 必ず笑顔で治療後には「頭がすっきりしました」と答えてくれるはずです。
 日本人の不眠症の半分位はうつ病から来る精神不安定による病状が多いと言われています。
 このような症状に思い当たることが有りましたら本院にご相談ください。
 今回もホームページを閲覧いただき心よりお礼申し上げ11月のご挨拶とさせていただきます。

                   令和7年  11月 吉日

鍼灸 峰鍼堂 松本治療院

 平成21年から本院のHP読者の皆様に、「一期一会」覧で「臨床一口メモ」を報告しています。

 今月は、膝関節症を取り上げました。
 それで、膝関節症の一口メモをお読みください。
 膝関節の痛や膝の上部に水が貯溜して道さ時や歩行時に疼痛を発症する、膝関節症を今月は一口メモとして報告します。
 2016年 紘鍼会例会・基礎講義より転載
日時・会場 … 平成28年7月 例会 西新宿角三会館2F

 ※ 紘鍼会 古典の論考から鍼灸処置法へ…… No.4

    膝の痛みの処法(膝の腫脹・変形性膝関節症を含む)

 日本伝統鍼灸医学を基に下肢疾患を診る場合に、関節に発する諸現象のうち、痛みや腫脹の原因は多岐にわたります。
 その中でも膝関節周囲の皮毛や筋・肌肉に虚実所見として疼痛・腫脹・骨変形・浮腫等が最も多く診られ、その誘因の一つとして加齢・過労が上げられています。
 また古典の中には、内傷に起因し、臓腑の変動により、気血循環に変化を生じる病、つまり「虚労」として顕現する諸症や「U血」によって起こる膝の痛みや腫脹等が含まれます。
 この他陰邪である寒湿の気が体表中でも、足部より侵襲し膝の腫れや痛みを生じることについては、誰もが認めるところです。
 一方現代医学の観点から鍼灸適応可能な膝関節疾患には次のようなものがあります。
 つまり変形性膝関節症・軽度の滑液嚢(膿)炎・膝蓋骨の骨折後の後療法等であります。
 他方不適応症としては、半月板断裂・十字靭帯や内外側副靭帯等の断裂・過酷性筋炎・膝蓋骨骨折・大腿骨遠位や脛骨近位の骨解離性骨軟骨症等でり多岐にわたります。
 また変形性膝関節症に限定して言いますと、例えば、閉経後の婦人で肥満タイプや、50歳代以降に、清掃等、前屈位で作業をしたり、力仕事を行った中高年令層の男女に多発することが知られています。
 更にいわゆる冷えや湿気によって、膝関節周囲に疼痛や腫張を訴え、我々の治療院の門をたたく例も多く、難治のものも診られることもあります。
 この他若い男女で、スポーツやレクリエーション等で膝を痛める症例も少なくないことは言うまでもありません。
 そこで変形性膝関節症の痛みの程度を診る際に、膝の周囲の組織にポイントを置くことが大切になります。
 つまり膝蓋骨の上下に連結する骨には、大腿骨・脛骨・腓骨があり、これらの筋肉に鍼治療を施すことになります。
 但し腓骨については、直接膝関節に影響しないと考えて良いと思います。
 次に関節包に関わる病変としては、膝周囲の水腫であります。
 膝と筋肉との関係では、大腿四頭筋・半腱半膜様筋・大腿二頭筋と膝の下には、膝窩筋・腓腹筋・平目筋・長腓骨筋・前脛骨筋等があります。
 また膝をしっかりと包む靭帯を含め、これらは全て鍼灸処置法の対象であります。
 の変形性の発症機序は概ね、関節軟骨が擦り減り、機械的なストレスが関節に加重(立位・歩行時の負荷)となって発する痛みが主流と診て良いでしょう。
 膝の直下に有る内膝眼、外膝眼いわゆるこのくぼみがふさがれている場合には、膝関節の変形が進んでいることになります。
 あとは股関節と足関節の上下の寒泄の処置法も忘れてはなりません。
 歩行時に膝周囲に関節痛がありクリック音が生じる場合には、一日も早く鍼施術を行うことがよいでしょう。
 ご相談ください。
 来月号は五十肩を取り上げる予定です。

                 2025年11月17日 追補加筆しました。

【当院の行う日本の伝統的鍼治療について】

 現在行っています日本の伝統的鍼治療とは、中国に発祥した東洋医学思想を基礎理論とし、日本の風土に培われて発 展した臓腑経絡調整を目的とする鍼治療法です。
 毎日の臨床で主に用いているのは、細鍼により、微刺激で治療効果をもたらす方式です。
 当院が行う治療とは、「気」を通じさせ、全身の血液循環を良くして、痛みやコリを軽減させると共に、体質改善を 図ることを目的とするものです。
 使用する鍼は、ディスポーザブル鍼で、すべて滅菌されており、衛生的に問題はなく、安心して治療が受けられます。

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はり灸  松本治療院
    電話  (03)3678−4726

    〒132-0011 東京都江戸川区瑞江4−37−4

       都営新宿線 「瑞江駅」下車 北口より徒歩5分

         院 長  松本 俊吾

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 【ご案内】

 日本で培われてきました鍼灸術は、人間が一日一日を健康で過ごすことを可能にし、終極の目的は、人々が病むことな く天寿を全うさせることにあります。

 また、人から人へ、心の通う手当によって病気にならないような体づくり、つまり自然治癒力を増進させることを目的 としています。

 当院は、この考え方にそって施術にあたっています。
 腰が痛い・肩がこる、めまいがするなどの身体の不調でお悩みの方は、ぜひ峰鍼堂 松本治療院にご一報下さい。
 長年お悩みの様々な症状を取り除く治療を施します。

 衛生的に問題はなく、安心して治療が受けられます。

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 【治療の内容】

@ 診断 東洋医学理論による四診法(望診・聞診・問診・触診)を用い、手首の脈の状態と、皮膚の硬軟及び腹部の硬軟を診て、健康状態を判断します。

A 治療 呼吸法を用い、手足の経穴(最有効刺鍼点への施術)を治療した後、痛む部や緊張した部を、順に細鍼にて施術します。

B 治療は、爽快感を覚えるような手技を合わせ行いますのでご安心下さい。

C 施術時間は約40〜50分です。

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 【院長の略歴と研究歴】

   ・略歴

1941年 8月    愛媛県今治市菊間町に生まれる
1981年 3月 国立身体障害者リハビリテーションセンター
鍼灸マッサージ課程卒業 免許取得 現在地で開業
1993年 9月 東京都江戸川区の視覚障害者国際親善交流団体
「ドリームクラブ」に参加
オーストラリア ゴスフォード市を訪問
鍼治療デモンストレーションを行い好評
マスコミでも報道される
1998年 1月 鍼灸経絡研究紘鍼会会長
1999年 4月 日本伝統鍼灸学会理事
2001年  5月 第2回訪豪・鍼治療デモンストレーション行う
2003年 8月 NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会理事長
2006年9月〜2009年2月 (公財)杉山検校遺徳顕彰会・杉山流三部書講義 (全8回)
杉山和一検校生誕400年記念特別講習会
「腹証と杉山流三部書の診法」講演と実技公開
(於 両国江島杉山神社本殿)
※ 主に新たに免許を取得した鍼灸師に対し伝統鍼灸術を普及継承するため、日本伝統鍼灸学会に研究論文18稿を発表すると共に、国立障害者リハビリテーションセンターを始め各地で鍼灸学術講習を指導。
※ 鍼灸雑誌『医道の日本』2002年9月号より「杉山流三部書講」−腹証と補瀉論−
   連載全54回継続執筆

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 【お問い合わせ】

 治療時間 … 午前9時〜午後7時 (日曜は休診)

 治療料金
  初診料   … 1,000円
  はり灸   … 5,000円
  マッサージ … 5,000円
  文書料   … 1,000円

  ご予約は 電話(03)3678−4726 へどうぞ

 都営新宿線 「瑞江駅」北口より徒歩5分
 車でご来院の方には、専用駐車場(2台)がご利用になれます。 皆様方のご来院をお待ち申し上げております。
 以上